お道具 其の① マドレーヌ
フランス北東部ロレーヌ地方コメルシーが発祥。
マドレーヌ、という名の娘が作ったお菓子を食べたロレーヌ公が命名した
とふるーい言われのある伝統菓子。
材料はごくシンプルな基本の要素、卵、粉、バター、砂糖、それにはちみつと
ベーキングパウダー、レモンの皮、少々。
使うはちみつによって焼き色の加減が変わったりするんですよ。
シェル(貝殻)型で焼きます。
これは、母から譲り受けたもの、かれこれもう40年くらいは経っている。
とても大切にしています。
今は材料も型も何でも手に入る世の中
ステンレスやらアルミやらシリコンやら型の素材も多様で、火の入り加減、型抜けにもそれぞれの特性が。
何より使い込んで使いやすい道具になるのか、
それとも使い捨ての道具になるのか、というところかな。
このマドレーヌ型は貝殻の模様の溝の深さ、加えてゆるやかな丸み。
きれいだなーていつも思います。
そんなマドレーヌ作りの最大のポイントは
『型作り』
まず、刷毛で溶かしたバターを薄ーく塗り、冷蔵庫へ。
塗ったバターがきれいに固まったら粉を型一面にふるいます。
ふるえたら、裏返して、バンと軽く型を打ち付けて余分な粉は落とします。
そして再び冷蔵庫へ。
生地を流し込む直前までこのまま置いときます。
バターがきちんと冷え固まった上から粉をふるって層にするってことが
最も大事。
社宅住まいの我が家。
今年のあっつい真夏のキッチンは堪えました。
このマドレーヌも冷蔵庫から型を出した途端にでろでろーで
バターが溶けちゃって・・
7月の末に20個ほど頼まれものを焼くのも
苦労しました。
今日からもう10月。
これからの季節は万歳だな\(^o^)/